先生へ
旅から帰ってきたよ。先生いないね。
届くかどうかわからないけど、また書くよ。
ミリカと旅をした。ドワーフで、シューターの人。
先生とは全然ちがうけど、楽しかった。旅はいいね。
リールブランドの氏族。
詳細は、別にまとめておくけど、護り手を外の血を入れながら継いでるみたい。
外敵からの護りのための決まりも、色々あった。
血を交えながらの世襲。私には、それはよくわからないけど。
先生が言ってるみたいに、価値中立を旨として、でも、己のフィルターを通して物語っていることを忘れない。
その視点から見ると、ミリカはちょっと苦しそうだった。
ミリカが私に聞いてきたこと。
わからないって答えたけど。
あれが正しかったのか、やっぱりわからないな。
先生なら、どう言ってた?
風来神の恵みあれ。またね。
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