失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した失敗した : 日誌
フワソン  (投稿時キャラデータ) マークルゥ 2018-11-21

頭の中で声が響く。
何故お前だけ。
見捨てたのか。
自分一人のうのうと生きるなんて。

違う、だって、あれは。。
違わない。私は、あの時に、味方だった者に。
違う違う。あれは、あれは私の意思じゃ。
違わない。あの時、私は確実に愉しんでいた。
違う違う違う。あれはあの眼に逆らえなかったから。
違わない。ならなぜその後逆らえたのか。


夜の森でただ一人、ガタガタ震えて夜が明けるのを待つ。
獣に襲われるから?違う。
何かに追われてるから?違う。
私は、私自身が怖い。

仲間を手掛けた自分が。
人を信じられない自分が。
一瞬でも、アレを美しいと、従うべきと、守るべきと思ってしまった自分が。

震えている私の目の前にオオカミが現れる。
ああ、いっそ、食べられた方が──



また、生き残ってしまった。
身体が勝手に、死を拒絶する。
死体の処理すらなさぬままその場を離れる。
メイスにべっとりと付着した血を見て…疼く。
首筋が、跡が、残された証拠が。
チョーカー越しに抑えるけれど、一向に収まらない。

あぁ、やっぱり、あの場で魅了された方が、楽だったのに。
何故、なんで、私が生き残ってしまったの。
こんな、人を信用できず、人に手をかけ、殺めてしまった私が。
どうして。どうして。

その答えも出ぬまま、フラフラ、フラフラと。
でも、多分、そのうち宿に戻るんだろうな。
…私は、そこにいて、いいのかな。
こんな私が。吸血鬼に、鬼に、体を穢されている私が。
ああ、身体が、魂が疼く。

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