先日も冒険者の真似事をしてきた。色々と衝撃的な依頼だったが……それは今は置いておこう。 本題は出会った2人から感じた強い思いである。その1人は依頼人のアクジキ殿。もう1人は同行者のシー・キュー殿だ。 アクジキ殿からは文字通り決死の覚悟と、経験によって培われた腕前の高さを感じ取った。 心技ともに大凡真似の出来ないものである。 シー・キュー殿からは雲を掴むかのような途方もなく大きく難しい夢を聞いた。 夢自体はある意味平凡と呼べるかも知れないが過程が凄まじいのである。 興味があれば本人に聞くとよいだろう。嬉々として語ってくれるに違いない。 俺の鍛冶仕事は人命に大きく関わるものだ。この信念の人たちを見習い、これまで以上に良いものを作りたいと思う。 そしてこのような出会いのために、もう少し冒険者の真似事も続けることにする。諸兄諸姉の皆、また機会があればよろしく頼む。