やってしまった。
その一言に尽きる。
いやいや、まさか戦闘途中の降伏勧告に蛮族が応じるなど、
想定しろと言うのは聊か酷な話ではないだろうか？

…まあ、その気も無いのにふざけて勧告した私に責任が無いとは言えないが。
しかしながら、結果的に抵抗されず終わらせられ、消耗を押さえられたのだからプラスとも言える。
精々、私が今飲んでいる酒の味が無暗に苦く感じることが実害だろう。

…等々、自己弁護のし様もは幾らでもあるし、実際その通りの筈なのだが。
なにゆえこうも蟠りを抱えてしまうのだろうか。
始祖神様の信徒として、相応しくはなかったものだと言うことか。

人として暮らし７０年弱。今まで真面目に生きて来たのだから、
余生は不真面目に生きよう、と決意したまでは良かったが…
中々に、ふざけ不真面目戯れて生きると言うのは難しい。