お兄ちゃん : 日誌
フィリア  (投稿時キャラデータ) ファルミーユ 2019-02-11

ノックがなったのは、湯にもつかって、パジャマに着替えそろそろ寝ようかなんて思っていたときだった。
誰だろうなんて思いもせず、扉へと向かったら、ドアの外から「俺だ・・・・」と聞き違うことのないお兄ちゃんの声がした。
そっとドアを開けると、あきらかに落ち込んだ様子のお兄ちゃんがそこに立っていた。
「入って」と声をかけると、少し躊躇するようなそぶりをみせつつも素直に室内へと入ってきた。
「どうしたの?お兄ちゃん」ドアをしめながらそう聞くと、背中に暖かい感触を感じた。そう私はお兄ちゃんから抱きしめられていたのだ。
もう一度優しい声で「どうしたの?」と聞くと。お兄ちゃんは、小さな声でつぶやいた。
「サディクが・・・・・・死んだ」
知らない名前だったけど、多分お兄ちゃんと一緒に依頼を請けに行った人なんだろうことは予想ができた。
「俺があの時・・・・攻撃をあてていたのなら・・・・・あるいは隊列に気をつけてなければ・・・あいつは死ななかったかもしれない・・・」
いつもみたいな頼れるお兄ちゃんの声とは違っていた。どこか苦しげで
泣きたいのに泣けない・・・・そんな声だった。
だから私は、お兄ちゃんの手に自分の手を重ね
「ううん、お兄ちゃんの・・・・お兄ちゃんだけのせいじゃないよ」
「何があったのかはよくわからないけれど・・・・・お兄ちゃんたちは一生懸命戦ったんでしょ?」
そういうと、背中越しにうなづいた兄の気配がした。
「だったら、もっと強くなればいいとおもう。その人がどんな人かは知らないし、興味ないけど・・・・・同じようなことを繰り返さないためにも頑張るのがお兄ちゃんらしくていいと思う」
「ああ、そう・・・だな。フィーの言うとおりだ。」
今度の返事はちゃんとした言葉だった。
少し元気を取り戻したかのようにみえた。
まだ、どこかつらそうな雰囲気はまだ残っていたけれど・・・
「ねえ?お兄ちゃん」
「ん?なんだ?」
「今日は、いっしょに寝よ?」
「今日のお兄ちゃんは放ってはおけないから・・・・だから、一緒に、ね?」
お兄ちゃんがそれに返事をする前に私は、お兄ちゃんの腕の中から出て、
そのままお兄ちゃんの手をとってベットへといざなった。
お兄ちゃんが悪夢を見ないように、シーン様と私がお兄ちゃんの心を守るのだと
信じて。

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