暗闇の魔域。 訪れた者の過去を暴き、否定させようとする領域を抜け出す方法は一つ。 己の後悔を受け入れることだった。 他の同行者同様に、自らの秘め事を暴かれたヘリオ。 その過去は「人間の組織に所属しながら蛮族の手先となって働く」というモノだった。 彼の意思で蛮族に与したわけではない。 軍隊という組織が乗っ取られ、その末端として活動していただけだ。 だがそれは免罪符にはなり得ない。 赦しを請う理由にはなり得ない。 唯一、蛮族を殺し続ける事こそが贖罪になるのだと信じて。 蛮族と蛮族にも劣る自らに引導を渡すため、冒険を続ける。