僕は実家に戻らずに生きていくために僕は冒険者になりました。
この日から僕は日記を付ける事にしました。

拾ってくれたお師匠さんやお父さん、お母さんにはもう会う事は無いと思います。
最後にお礼だけでもお伝えしたかったのですが、残念です。

初の仕事は奈落の魔域の調査、という内容でした。
周りの仲間の人たちはみんな年上の人ばかりで緊張してしまいました。
でもみんな優しくて頼もしい人ばかりでとても助かりました。
特にアルムさんのサンドイッチは美味しかったです。
また会えたらいいな、と思いました。

奈落の魔域に潜り込んだ子供たちを救出した時、
実のところを言うとボクと村の子供たちも、そう変わらないのではないかと思いました。
僕もまだ未成年です。
子供たちも僕も、活躍したい、役に立ちたいという思いで戦っているのだと思います。
僕だけ特別扱いという訳ではないですけど、子供が武器を取るのはそうしなきゃ生きていけない人だけで良いと、僕は思いました。