今日はダウゥさんという方と一緒にサンダーバードの結晶を取りに行きました。
なんでも対アンデッドの為の道具を作りたいという事で、
護衛をしてほしいという依頼でした。

道中の天気はすこぶるよく、カブトムシ鍋を食べたりして
無事に〈雷鳥の墓場〉にたどり着いて、ウサギの棒が二も負けず結晶を集める事が出来ました。

でも、道中のお話で仲間のアーニャさんやノヴァさんに疑念を持たれていたんです。
僕が本当に男の子なのかって。

僕は自分が男の子のつもりでした。
でも女の人たちと一緒に裁縫やお化粧のお話をしていた方が話が
弾みますし、僕もそのお話は大好きです。
仕草も女の子っぽいと言われますし、かなり自分で困っています。

本当に女の子だったら楽なのにと何度思った事でしょうか。
今まで僕は自分の家の責務を忘れた事はありません、
いつか国に戻ってお父様やおじさま、従姉さまのために働くことが出来ればいいなと思っていました。
―――それが揺らぎつつあります。
女の子になって、自分の愛する人と一緒にどこか離れた所で暮らしたい、
そう思えるようにもなっています

どっちが本当の自分なんでしょうか、まだ僕には答えは出ません。