白紙の本に書かれた日誌 7ページ目 : 日誌
アレッシア・マティルデ  (投稿時キャラデータ) 猫猫 2020-07-01

今日も日誌を書く。
ドレイク討伐の為に、町を出て2日目。明日には目的地に着く予定だ。
ドレイクというのは、人間に似た美しい姿をした蛮族で、聞くところによれば魔剣を持っているのだという。
魔剣の力をその身に取り込むことで、巨大な、流線型の美しい体躯の竜になるのだとか。
蛮族のリーダーのような存在であり、ほかの蛮族を従え、時には巨大な部隊を作ることもあるらしい。
私たちがこれから討伐に向かうドレイクは、以前に行われたというドレイク狩りの際に手傷を負わせたものの、逃がしてしまった個体だ。
魔剣はその時に折られ、竜になることもできなく、率いている蛮族もほぼ打ち倒されたことから私たちにその後始末が回ってきたのだ。
恐ろしくも人々の生活を脅かし、蛮族を率いて進行してくる相手に同情する気もないが、
どのような気持ちなのだろうか。
生まれた時から持っていたというには、魔剣はまさしく己が誇りであり、半身のようなものだろう。
人間である私にはわからないものがあるだろうが、それでも大切なものであるのは容易に想像ができる。
それを折られ、率いていた蛮族も悉くが打ち倒され、這う這うの体で逃げ出すことしか出来ないというのは、
強さによっては貴族の階級を名乗るドレイクにとって、どれほどのことなのだろうか。

とはいえ、どんな相手であれ、人の生活を脅かす蛮族であるのなら討つだけだ。
弱っているのなら都合も良い。ドレイクがどのようなものなのか、少しは知れるかもしれない。

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