白紙の本に書かれた日誌 9ページ目 : 日誌
アレッシア・マティルデ  (投稿時キャラデータ) 猫猫 2020-07-06

今日も日誌を書く。
冒険で遭遇する敵というのは、私が知る限り、奇妙な奴が稀に居る。
まずは蛮族。誰であろうと知っている。
そもそもが凶暴で好戦的で残忍で卑劣、破壊と殺戮を好む者共であり、
存在するかわからない一部の例外を除き、人族にとっての敵対存在である。
神話の時代から続く、調和と解放の陣営の争いの歴史こそが、それを物語っている。
冒険者の仕事のうち、遺跡探索と蛮族退治のどちらであっても、蛮族と戦うことは多い。
次は奇怪な成長を遂げた植物であったり、巨大化をした蟹であったり、
魔動機文明時代に作られたのか何なのかわからないが、謎の魔法生物であったり。
様々でおかしいのもいる。正直覚えきれない。セージの人たちは良く覚えていられるものだと思う。
とはいえ、冒険者としてやっていく以上、必要な知識だ。疎かには出来ない。
今日遭遇したのも、奇怪な生態をしていた。
見た目は触手が生えた何か、としか言えないが、ヌメヌメする粘液を分泌していて、
迂闊に近付くと粘液をかけてくる。
この粘液というのは厄介で、服と防具をある程度溶かしてしまう。
私も、一緒にいたパーティーメンバーも1/3程溶かされてしまった。
辛うじて防御がおろそかになることはなかったが、それでも脅威だ。
服が溶けるということは、その分寒さなどへの耐性が落ちてしまう。
私などは胸の支えがなくなるので運動性も落ちるだろうし、厄介極まりない奴だ。
あの時は時間がないので無視して先に進んだが、思えば倒すか何かすればよかったと思う。
うん。今度会ったら燃やそう。ああいうのは、良く燃えるし。

そういえば、あの時は急いでいたとはいえ危なかった。半裸で街中を駆けるのは、風邪を引くかもしれないし、次からは気を付けないと。

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