はじめてのブランブルクの冒険 : 日誌
イアン・ウォール  (投稿時キャラデータ) サカト 2020-08-23

 ブランブルクに着いた。今日からこの街で冒険者稼業をすることになった。幸いな事に冒険者登録してすぐに依頼を受注できた。これは幸運なことだ。あの冒険者ギルド〈百の剣亭〉に入ってすぐに目にしたのは、依頼書をめぐる冒険者同士のとっつかみ合いだった。これから依頼を受注するにはあの喧騒に自ら足を突っ込まないとなると、少々頭が痛くなる。果たして、頑丈な体だけが取り柄の自分はこのやかましくも楽しそうな世界についていけるのか。希望と不安でいっぱいだ。
 初めての依頼は、自分を含む5人パーティーで幽霊退治だ。しかもただの幽霊じゃない。どうやら、サメの幽霊だった。最初は耳を疑った。普通、滝のある場所にサメが現れるだろうか?いや、絶対にない。それでも、依頼を受けたからにはこなさなければ明日の食事にありつくことすら出来ない。と思ったが数日程度なら野宿でも大丈夫だろう。
 そうして、キャンプファイヤーを焚いたり、周辺を調査したりなど、なんやかんやしながら夜になって騒ぎの元凶であるサメの幽霊と対峙した。……頭が痛かった。何せサメの幽霊と恋人同然にイチャつくサメナチスの構成員の幽霊も居たのだから。その構成員の幽霊の話を聞いているだけでも頭が痛かった。それどころか話を聞いているうちに気が付けば意識が飛んでいた。まるで理解を拒むかのように。その後は、なんとか幽霊たちを成仏させることができた。なお、この後に他の冒険者に依頼について話を聞いた結果、どうやらブランブルクの街ではあのような頭のおかしくなりそうな状況になる中身の依頼が数多くあるようだ。……ここに来て、自分のメンタルが保つか心配になってきた。しかし、この街で冒険者をすることになったのだから頑張っていかなければ。…メンタルが保てる程度にしながら。
 こんな所だろう。これにて、今回の日誌を書き終えるとする。

著:イアン・ウォール

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