この日記は魔法文明語で記述されています。
エリカが死んでしまったそうです。そう、風の噂で聞きました。
とはいえ、先ほどまでエリカといつも通り話していた後に聞かされても、いまいち実感がありません。
死も蘇生も何もかも全て終わった後で、一緒にお茶をした後に言われても信じられません。
エリカもいつ(も通)りでした。言われなければそのまま知らなかったでしょう。
むしろ、死んだという情報自体に疑う余地があるとすら思えます。エリカは強いのですから。
本人から聞けば確実ですが、エリカの事です。親しい間柄の(者に)こそ教えてないのでしょう。
私はその配慮を尊重し、言われるまで知らない振りをすることにしましょうか。
。
(私が)その場に居たら、物語の様に
散る彼女の名を呼び
彼女の亡骸に縋りつき ( )。
帰還を願 。
記述中止。
追記
エリカは死んでいません。
この日記は無用と考え、タイトルなし、これ以上の記述はしないことにします。
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