http://www.piyosword.com/sw2game/view/6905 で発見されたものの、描写カットで登場しなかったものです。現在はブラックボックスに保管されています。 記録:1日目 私はラクシア軌道上に浮かぶ人工衛星、「ロンギヌス」の搭乗員の一人だ。 マナの消費を抑える為、紙媒体に記録する。 今日、地上で何かあったらしく、地上との通信が途絶えた。 アル・メナス・ネットワーク全般が機能停止したようで、テレポーターも機能しない。 ラクシアで異常気象を観測。 地上が、大地が蠢いているのが見える。一体地上で何が起こっているんだ。 計器によると超広範囲の地震のようだが…範囲が大きすぎる。 記録:2日目 我々搭乗員の生存可能日数が算出できた。約5日だ。 1週間後に、宇宙空間における生命維持装置の類の停止に伴い、我々は…死ぬ。 「ロンギヌス」はテレポーターを介した地上からの補給を前提とした人工衛星だ。 動力のマナも、食料も、空気も、物資も、兵器も、テレポーター便りだ。 それが途絶えた今、我々は緩やかに死に向かっている。 幸い、「ロンギヌス」の高度を保つのは、人工超純度マナタイトのコア。 半永久的に反重力を発生させるため、異常が無ければ墜落することは無い。 あれだけ燦燦と光り輝いて、地表で存在を主張していた国や都市に光がない。 通信復旧の目途は立たない。 記録:3日目 生存可能予測日数の約半分が過ぎた。 ラクシアで異常気象を観測。 ××大陸上空に、夜間にも関わらず黄金に光り輝く雲を観測した。 アルフレイム大陸ドーデン地方キングスフォールにおける、鉄道神王ストラスフォード降臨の際の観測事実と一致する。 神が降臨したというのか。 幸いにも、ラクシア軌道上にデブリは少ない。 これは、魔法文明時代以降、【メテオ・ストライク】の行使のし過ぎで掃除されたのだと学会では定説だ。 それでも、デブリが無いわけではない。 先ほど衝突し、破損があった。現在、持ち込んでいたメンテナンス魔動機1号が修理に出ている。 …修理することに意味があるかは分からないが。 通信復旧の目途は立たない。 記録:4日目 変わらず、通信復旧の目途は立たない。 分かっている。通信相手に問題があるのだ。 相手が応えなければ意味がない。 この「ロンギヌス」にも課題が上がっている。 宇宙空間における生存可能日数が短すぎる。 特にマナ。持ち込んだ分だけではとても持たない。 節約し、生体マナを搭乗員から搾り取ってなお、5日しか持たない。 今回の様に補給基地に問題があった場合、報復できるほどのリソースがない。 画期的な何か別の方法を次の衛星には採用したほうがいい。 この記録が、地上の者の手に渡れば…の話だが。 記録:5日目 最終日だ。 我々はじき死ぬだろう。 メンテナンス魔動機1号を再プログラミングしておいた。 我々が去っても、この衛星を維持し続けるだろう。 灯りが消えた。 暗い。 空調が止まった。 生命維持装置の完全停止を意味する。 時が来たようだ。 寒い。 寒い。 いま、皆で集まって、温め合ってる。 いやだ、死にたくない。 かみさま、どうしてたすけてくれないのですか。 てぃだんさま、しーんさま。 われわれはちじょうのものたちよりも、ずっとあなたたちのおそばにいます。 らいふぉすさまおすくいをきるひあさまかいけつさくを (幾つもの聖印が描かれている) くうきが あ たまが た  す   けて や だ たす  た      す  た    す   た  け  け   け    て て    て  す け て