百の剣亭

魔境 - 冒険の舞台


魔境とは

  • 冒険者の街ブランブルグを取り巻く環境は過酷の一言に尽きます。
    まず西には巨大な山脈、山脈の北側には大森林、南側には砂漠。東の海は多数の島々が連なる多島海…
    これらは人族の領域の外に在り、多くは蛮族をはじめとする危険な存在の棲み処になります。
    その様な場所のため、山脈を挟み対峙するラルージュとオロスの二国に住む人々は、この地域をこう名付けました。
    率直に<魔境>と――

魔境の地図

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シュヴァルツヴァント山脈

 シュヴァルツヴァント山脈は、“黒の壁”の異名を持つブランブルグの西方に在る大山脈です。
 ラルージュ王国とオロス公国を南北に隔ててる大きな存在であり、北には豊潤な水源を、南には湿気を吹き飛ばす風を齎し、この地方の南北の気候を分断する壁として聳えたっています。
 シュヴァルツヴァント山脈は、幾つもの火山が連なった火山帯です。その火山の多くは現在は休火山となっていますが、過去に大噴火を起こした痕跡は数多く発見され、幾つかの歴史書にもそれらの噴火について述べられています。
 これらの火山噴火は、ブランブルグの巨大多層遺跡が土砂に埋まった原因とも推測されています。
 山の多くは黒い溶岩の岩山が多く、これが“黒の壁”の由来にもなっています。
 また、休火山帯となってから長い年月が経ち、現在では山の北側は緑に覆われ、野生の獣や野鳥の姿も多く見られます。
 人が住むには険しい山地の数々は、狂暴な動植物も多数生息し、力のない者が迂闊に足を踏み入れれば彼らの餌食にされてしまいます。
 一方で、山脈の南側は魔物の数こそ少ないものの、切り立った断崖絶壁が多く、浸食されずに残った山地と岩々の間を山頂より吹き降ろす風が狂乱の風となって吹き荒れています。
 山脈の南側は断崖登山の苦労だけでなく、吹き荒れる風に立ち向かう勇気も必要とされるでしょう。
 この山に挑んだ冒険者たちで、二度と戻ってこなかった者たちは少なくありません。

“霊峰”グロスファング山

  • シュヴァルツヴァント山脈の最高峰。
    標高3000m級の山々の中よりにょきっと生えた標高6000mを超える天を突く山。
    その名は大いなる牙の意。万年雪に覆われた白い鋭角の山頂は正に巨大な牙に思えます。
  • 厚い万年雪に覆われ、空気は薄く、崖とクレバスばかりとなるこの山は難攻不落とされ
    登頂に挑んだ多くの冒険者、登山者の生命が帰らぬものとなりました。
    大いなる牙は、この牙に挑む者達にも向けられるのです。
  • また、この山には牙あるものの棲み処だとも言われます。
    牙あるもの、それは幾星霜を生きる白竜だとも、巨大な白い狼だとも言われ
    この伝説の存在はグロスファング山への畏敬、崇拝を高めています。
  • 冒険者の街より眺める分には、黒い山脈より突き出るこの白い山は美しく
    この地方の昔話や歌の中にグロスファングはよく登場するほか
    絵画の題材によく使われます。


“雨の森”レーゲンヴァルト

  • シュヴァルトヴァント山脈北部に隣接する広大な森林地帯。または樹海。
    山脈から流れ来る何本もの川と、湧き水、それに膨大な年間降雨量による豊かな水と
    その水に育まれた、すさまじい量の密生した木々が特徴になります。
  • 三日に一度は雨と言われるほど雨がよく降り、旧文明時代より雨の森とよばれます。
    雨量が多い影響か、大小の湖や湿地、沼、名も無い川も多くみられます。
  • 雨量の多い原因はシュヴァルツヴァント山脈にあります。
    大陸の北部より南部へと流れる雨雲と寒気を山々が堰き止めてしまい
    結果、この森に雨が降り注ぐ事になるわけです。
  • 森の木々の多くは四季に合わせ姿を変える広葉樹。
    しかし山脈に近付くほど針葉樹の割合が多くなる傾向があります。
  • 旧文明時代には、エルフ達による華やかな王国が築かれていたと言われるこの森は
    大崩壊以降は蛮族達の跳梁跋扈する魔の森と化しています。
  • 食料となる動植物、それに水の豊富なこの森は、野性的な生活を営む蛮族達の巣に向き
    多数の部族が縄張り争いをしながらも、総数をじわじわと増やしています。
    また、ブランブルグ陥落を目論むノスフェラトゥ等、高位蛮族の拠点があるとされ
    それは旧文明のエルフ達の遺跡にあると推測されています。
  • 自然の恵み豊かな森のため、オロス国はこの森を征服しようと幾度も派兵していますが
    その度に、慣れない森林の中で蛮族軍に翻弄され、撤退する羽目になっています。


“砂の海”ザントメーア

  • シュヴァルツヴァント山脈の南側は、乾燥地帯。
    大陸の北部から来る雨雲はほとんど山脈の南には流れず
    山脈の山々より吹き降ろす烈風が僅かな湿気すら吹き散らす、という地勢にあります。
    このため、南側には砂の海とよばれる砂漠が生まれました。
  • 日々、風に嬲られる砂は、自然と波打つ海面の様な文様を描き、名前通り砂の海の様に見えます。
  • 雲と湿気が無いため、昼間は暑く、夜は寒く、砂嵐も多いという非常に厳しい土地のため
    この砂漠に住みたいと考える奇特な人族はほとんど居ません。
    しかし、地表に住まずに済む蛮族の一部はその限りにあらず、地下に営巣するフォルミカや
    己を厳しい状況に置こうとするトロール、彼らを統制するバジリスク等がこの砂漠に住み、
    この砂漠を支配し、魔の領域としています。


多島海

  • ブランブルグの東の海にある、大小様々な島の密集する海。
  • 岩礁だらけの海のため、大型船で侵入すればだいたい座礁する、操船の難しい海域。
    しかし海の中は、岩礁を隠れ家とする魚介類が沢山おり、最高の漁場とも言われます。
    尤もそれは安全ならばの話。この海域は水棲の魔物や蛮族が多数出現する
    東側の魔境とも言われるほどの危険地帯になります。
  • その上、波に削られた複雑な地形の島々を根城とし、交易船を狙う海賊までが出現するため
    「多島海は、修羅海よ」等と揶揄されるほど、治安の悪い海域になっています。
  • そんな状況とは裏腹に、朝日に照らされる島と海の織り成す情景は非常に美しく
    観光名所に出来る価値が有るため、この海域の安全確保を願う事は止む事がありません。
  • 島々の中には、旧文明の遺跡、海賊の隠れ家、等がいくつもあり
    冒険の舞台としても申し分の無い場所と言えます。


黄金の道

  • ラルージュとオロスの二国を繋ぐ、魔境東端部の街道。
  • 二国間唯一の陸上交易路、黄金の道あるいは黄昏の道とよばれます。
  • この街道の中間地点に冒険者の街ブランブルグがあります。
  • <魔境>の中では比較的安全なルートながら、北部は雨の森を無理矢理に切り拓いた細道
    南部は黒壁山脈と砂の海に面する街道、という絶好の襲われポイント。
    特にオロス側からは雨の森を抜け、さらに川を5本も超える困難な道乗りになります。
  • それでもブランブルグを介する二国間の交易は大きな利益を見込めるため
    黄金街道を通じた交易に挑む、野心溢れる商人は後を絶ちません。
  • 己の生命すら賭けた商売。これに挑む者にとってこの道は――
    成功した者には、煌く富と栄光と共に凱旋する黄金の道となり
    失敗した者には、薄暗い落胆と共に帰路を歩む黄昏の道となるのです。

“栄光の川”グローリア

  • シュヴァルツヴァント山脈の北部に生じ、雨の森を流れ海に至る大河。
  • 非常に水量の豊富な川ながら流れは緩く、それゆえに川の山側は大森林のリザードマン等の
    川の海側はギルマン等の棲み処にされています。
  • 黄金の道との交差点はこれら蛮族による襲撃の多発地点のため、オロス国の商人達に恐れられています。
  • そんな危険な川ながら、この大河は栄光の川とよばれます。
    それは雨の森の旧魔法文明の王国がこの川沿いに発展したためと言われます。
    今はその王国こそ有りませんが、グローリア川の周辺は遺跡の発見率が高いとされます。

“三姉妹川”ドライシュヴェステルン

  • シュヴァルツヴァント山脈に湧き、渓谷を流れ落ち、分岐しながら多島海へと流れ出る川。
    雨の森を通過するため、その水は枯れる事なく豊富。流れは山に近付くほど急になります。
    また、その流れが三分岐する事より、三姉妹川とよばれます
    三姉妹は北側より、長女のライフ川、次女のハゲル川、三女のネベル川になります。
  • この三姉妹の三女、最も南側にあるネベル川の河口沿いにブランブルグがあります。この川は
    ブランブルグ北側の貴宿街を貫き、東側の港に流れ出ます。

“荒くれ川”グロブマン

  • シュヴァルツヴァント山脈南東部より生じ、多島海に至る河川。
  • 直線的な上に幅の広い川のため、上記の二川に比べ非常に急な流れなのが特徴。
    石橋を渡る、以外の渡河方法を用いる場合は、多大な危険が伴います。
  • 三姉妹川との比較から荒くれ男と名付けられました。荒川とよばれる事もあります。
  • 川の上流にあたる山脈にはレアな鉱石の採れる鉱山が存在します。
  • 黄金の道と荒くれ川の交わる辺りの平野では、ブランブルグの食料確保のために
    森林を切り拓き、農村を開拓しようという試みが進んでいます。
    しかしそんな開拓村も魔境の近隣のため、開拓民達と開拓村は常に
    山脈、森林、砂漠、等に潜む脅威に晒される状態にあります。


貿易航路

  • 陸の黄金街道に対し、こちらは海の交易路。洒落気もなく率直に貿易航路とよばれます。
  • ブランブルグを介し、ラルージュ王国とオロス公国を結ぶ交易船の航路。
    商船を用いた大量交易は陸路のそれ以上にうま味があり、商船を所持する裕福な商人が
    更なる富を求め、ブランブルグにやってきます。
  • しかし、魔物や海賊が出没する上に、浅瀬と岩礁だらけの多島海を通過する必要があるため
    こちらの交易路も危険に満ち満ちており、護衛や危険の排除役は欠かせません。
  • 特に南側、ブランブルグとラルージュを繋ぐ航路は、密集した島々の間にある浅瀬を擦り避け
    くねくね細かく曲がりながら、S字を描く航路をゆっくりと進まねばならず
    その間に十数の島々の傍を通るため、場合により複数間の襲撃を受ける事すらあるという
    豪快な船乗りですら神経を擦り減らす、地獄の航路となっています。



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Last-modified: 2019-02-05 (火) 14:08:08 (230d)