今日、初めて魔域へと挑んだ。
正直、なんだか変な感じがした。
体も思うように動かなかった。
斥候としての仕事は・・・仲間にもっとすごい人がいたから別に気にしてないけど・・・。
戦闘に関しては、何も言うことができない。完敗だった。蹴りは何度も空を切った。自信のあった素早さでも追いつかれてしまった・・・。
確かに敵も強かったよ。・・・でも、そこに食らいついていけなければ仲間の前に立つことはできない。守ることはできない。
考えがまとまらない。ずっと頭の中がぐるぐるする。
私に、私にもっと・・・もっと守る力があれば・・・。
あの子を―――
やめよう。
私・・・無力なのかな。
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